Radeon™対応のAMD ROCm™ 6.1、AI開発者にさらなる選択肢を提供

2025-04-25更新

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Radeon™対応のAMD ROCm™ 6.1、AI開発者にさらなる選択肢を提供

AMDは、最新のオープンソフトウェアであるAMD ROCm™ 6.1.3を発表しました。これは、AMD Radeon™デスクトップGPUを含む、同社の全GPUポートフォリオでROCmソフトウェアを幅広く利用可能にする戦略の次の段階となります。このリリースにより、開発者はRadeon GPU上でROCmによるAIワークロードを実行できるようになります。

「AMD上級副社長のAndrej Zdravkovic氏は、『AMDの新しいROCmリリースは、データセンターからデスクトップまで機能の一貫性を広げ、即座に利用でき、アクセスしやすいプラットフォーム上でAIの研究開発を実現します』と述べています。」

今回のリリースにおける主な機能強化は、互換性、アクセス性、および拡張性の向上に重点を置いており、以下が含まれます。

  • マルチGPUのサポートにより、マルチサービスやマルチユーザー向けのスケーラブルなAIデスクトップを構築することが可能になります。
  • Windows® Subsystem for Linux® のベータサポートにより、これらのソリューションをWindows OSベースのシステム上でROCmと統合することができます。
  • TensorFlowフレームワークのサポートにより、AI開発の選択肢がさらに広がります。

Image showcasing the AMD ROCm 6.1 software stack for Radeon GPUs, highlighting frameworks, software, and supported hardware.

ROCm 6.1.3は、最大4つの認定Radeon™ RXシリーズまたはRadeon™ PRO GPUをサポートし、各GPUが独立して推論を計算し、応答を出力するデータ並列処理構成を活用できるようになりました。これにより、AMD ROCmソフトウェアとRadeon GPUを搭載したクライアントベースのマルチユーザー構成が可能となります。

また、ROCm 6.1.3ではWindows® Subsystem for Linux®（WSL 2）のベータサポートにより、AI開発がより容易になりました。これにより、Windowsシステム上でLinuxベースのAIツールを実行することができ、専用のLinuxシステムやデュアルブート設定が不要となります。

さらに、TensorFlowフレームワークの認定を発表し、すでにサポートしていたPyTorchとONNXに加えて、AI開発の新たな選択肢を提供します。これにより、当社の堅牢なオープンエコシステムを構成するフレームワークとライブラリがさらに拡充されます。

Image shows a high-performance computer case with multiple GPUs, highlighting multi-GPU support for inference and data parallelism.

さらに、192個のAIアクセラレータと48GBの高速GDDR6メモリをコンパクトなフォームファクターに搭載し、システムレベルでの密度を高めたAMD Radeon™ PRO W7900デュアルスロットカードの導入により、クライアントベースのAI開発の提供が拡大しています。

Radeon PRO W7900 GPUを搭載したAMD AIワークステーションは、大規模言語モデル(LLM)を高精度に微調整し、推論を実行するための新しいソリューションです。例えば、INT4で量子化された70BパラメータのLLaMA-2やLLaMA-3の場合、少なくとも35GBのローカルGPUメモリが必要であり、これらのモデルを活用するワークフローには、48GBの高速オンボードメモリを搭載したRadeon PRO W7900 GPUが最適な選択肢となります。

このようなLLMを活用した自然言語処理（NLP）向けの生成型AIは、企業が顧客とのコミュニケーションをカスタマイズしたり、開発業務（DevOps）を支援したり、データや文書の管理プロセスを改善したりすることに貢献します。

A business professional interacts with an AI interface, showcasing technology and productivity benefits of AMD Radeon™ Pro GPUs.

AMDは、ROCm™ソフトウェアを活用して、拡張性が高くオープンなエコシステムの構築に取り組んでいます。Radeon™デスクトップGPU向けROCm™ 6.1ソフトウェアの最新リリースにより、システムビルダーが強化されたソリューションスタックを最大限に活用し、あらゆるITインフラに強力なAIパフォーマンスを追加するオンプレミスシステムを構築することが可能となります。これにより、ミッションクリティカルなプロジェクトや低レイテンシのプロジェクトに最適なシステムを提供します。また、企業は機密データを社内で保管することができます。

AMD ROCm™ 6.1と、現在出荷中の新しいAMD Radeon™ PRO W7900デュアルスロットカードにより、デスクトップでのAIはパフォーマンスと使いやすさを兼ね備え、生産性、創造性、そして革新性を高める新たな機会を開発者や企業に提供します。

リソース:

David Diederichsは、ワークステーションおよびAIのソフトウェア製品マーケティングマネージャーです。

 
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  1. Radeon™ PRO W6000およびW7000シリーズのグラフィックカードは、データセンターでの使用を目的として設計されたものではなく、推奨もされていません。データセンターで使用すると、管理性、効率性、信頼性、およびパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。GD-239。

 

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