導入事例【sync.dev】レンダリング速度の向上により作業時間を最大50%削減! AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO プロセッサーへのアップグレードでビデオ編集を新たな高みへ!

AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO プロセッサー 事例

2023-01-24更新

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超高速で最高クラスのスペックが必要なインカメラ VFX

東京都南麻布に所在する sync.dev は、日本市場での高プロファイル・映像の開発で有名です。STUD の岡田 太一代表は、テクニカルディレクター/映画編集者および CGI ジェネラリストと しての経験を経て、 2012 年に STUD を設立。2019 年には、バーチャルプロダクションと研究開発サービスに重点を置いた研究開発チーム sync.dev を立ち上げました。

sync.dev は、最高品質の映像を作るためにインカメラ VFX を使用しています。これは、3DCG 映像を投影する LED ウォールを背景としてライブアクションを撮影しながら、リアルタイムで映像処理を行うバーチャルプロダクションのメカニズムです。「インカメラ VFX は、映画、テレビドラマ、スポーツイベントのライブストリーミングに使われていますが、宇宙を舞台にした世界的に有名な映画のスピンアウトドラマで使用されてから話題になりました」と岡田氏は言います。インカメラ VFX は、世界市場で高品質の解像度に対する需要が高まる中で、注目を集めています。

「ライブアクションの撮影中にリアルタイム映像処理が行われるため、インカメラ VFX には最高クラスのパフォーマンスシステムが必要です。撮影中のリアルタイムパフォーマンスを実現するためには、作業に使用するパソコンは超ハイエンド仕様でなくてはいけません。私たちが制作する 3DCG 画像は、非常にリアルな品質であることが必要であり、また sync.dev は研究開発としてバーチャルプロダクションに取り組んでいることから、パソコンの仕様が不十分であるという理由で、実現したい表現方法やコンテンツを諦めたくはありません。」(岡田氏)

この考えから、岡田氏は、システムのコストパフォーマンス比を考慮せずに、CPU/メモリ/PCIe®/SSD を搭載した超高速で最高クラスのスペックを搭載したマシンを求めていました。

【概要】
業界:テレビ CM や番組などの映像編集や映像エフェクトの研究開発
課題:ハイスペック映像に対する業界の絶え間ない需要に対応し、試行錯誤が不可欠な研究開発の作業環境を改善したい
解決策:AMD Ryzen™ Threadripper™ 2000 シリーズ・ プロセッサーから AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO 3000 シリーズ・プロセッサーにアップグレード
結果:映像の処理速度が大幅に向上したため、編集により多くの時間をかけることが可能に。結果として映像の品質が向上、研究開発を試行錯誤することも可能になり、プロジェクトの品質も大幅に向上。
お客さまの声:「AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO 3000 シリーズ・プロセッサーにアップグレードすることで、レンダリング速度が向上しました。これにより、弊社チームは以前よりも試行錯誤を繰り返し、プロジェクトの品質を向上させることができます。」
「AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO 3995WX のパフォーマンスは、他の製品よりも圧倒的に優れています。私たちは作業時間を50%短縮できました!」岡田太一氏 sync.dev 代表
AMDテクノロジー概要:AMD Ryzen™ Threadripper™ 2990WXAMD Ryzen™ Threadripper™ PRO 3955WX

AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO 3995WXで映像処理時間が大幅に短縮

sync.dev は、最高品質の映像を編集および制作するため、 AMD Ryzen ™ Threadripper™ 2990WX を使用していましたが 、最近 AMD Ryzen ™ Threadripper™ PRO 3995WX にアップグレードしました。

「自分でビルドできるところが気に入っています。AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO 3995WX のパフォーマンスは、コア数や PCIe®レーン数など、同じ製品カテゴリの他のも のよりも圧倒的に優れています。バーチャルプロダクションなどの最先端の手法を用いる場合、インテル Xeon® プロセッサーを搭載した製品はこれまで選択肢が限られていました。sync.dev で AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO 3995WX と Xeon® W-3375 を比較した結果、インテルの半分以下の価格でより多くのコア数、PCIe®レーン数を得ることができ、 また、その他のパフォーマンス機能も利用できることがわかりました。AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO 3995WX と CPU ソケットが1つあれば、2つ使用する場合に比べて問題が発生するリスクを低減できます」(岡田氏)

AMD 製品のアップグレードの理由は、より優れたパフォーマンスの編集環境を整える必要があったこと、また定期的なアップグレードとして最新製品の導入を選択したためです。岡田氏は、このアップグレードが編集作業に大きな影響を与えたと言います。

また、岡田氏は、「AMD Ryzen™ Threadripper™ 2990WX と比較して、AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO 3995WX はコア数が 2 倍になり、V-Ray と Blender のオフラインレンダリング速度が 2 倍に向上しました。

さらに、Unity や Unreal Engine などのゲームエンジンを含め、複数のソフトウェアが同時に実行されている場合でも、システムは安定しています。その上、PCIe®レーン数も増えたため、制限を気にすることなく柔軟にアドオンカードを追加できるようになりました」と続けて述べています。

そして、AMD Ryzen™ Threadripper™ 2000 シリーズ・プロセッサーは RAID カードの X16 レーンの半分しか提供しませんが、 AMD Ryzen™ Threadripper™ 3000 シリー ズ・プロセッサーは、制限なく X16 レーンをフルに活用しています。これにより、ストレージのデータ転送速度が向上し、ネットワークインターフェースカードは 10G を超える速度で他のマシンにデータを転送できるため、作業時間が50%短縮されます。その結果、映像編集の処理速度が向上し、研究開発における試行錯誤のプロセスの増加やプロジェクト品質の向上など、様々なメリットがもたらされました。

最後に岡田氏は、「CPU だけでなく、プラットフォームの仕様も最先端であることが重要です」と言います。高性能な製品の導入により編集環境がさらに洗練され、sync.dev は AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO 3995WX のおかげで、今後さらに素晴らしい映像を制作できると確信しています。

sync.devについて】
2012 年に東京都港区に岡田太一氏が設立した sync.dev は、オフラインおよびオンラインでのコマーシャル映像編集を主な事業とするポストプロダクション会社で、Adobe CC、DaVinci Resolve、Autodesk Flame などの編集ソフトを導入しています。 2019 年、岡田氏は R&D 活動のブランディングの一環として sync.dev 研究開発チームを設立しました。以来、映像制作だけでなく、バーチャルプロダクション関連の制作や Unity/UE4 を使用したリアルタイム CG プロジェクトなどをメインに研究開発にも注力しています。

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