導入事例【DXS(The Department of External Services)】Lenovo & AMD により実現する超高速なビジュアルエフェクト制作!レンダリング速度が2倍に

AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO プロセッサー 事例

2022-09-21更新

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AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO プロセッサーを搭載した Lenovo ThinkStation P620 を導入

数々の賞を受賞した独立系ビジュアル・エフェクト・アーティストのランディ・マッケンティー(Randy McEntee)氏が創設した DXS(The Department of External Services)は、Parliament VFX から大手食品配送企業の大規模なキャンペーンでビデオ制作を委託された際、 AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO プロセッサーを搭載した Lenovo ThinkStation P620 を導入することで、Flame でクライアントが求めるビジョンに命を吹き込み、見事にこのプロジェクトを成功に導きました。

【概要】
業界:
映画&テレビ番組のポストプロダクション
課題:要求の厳しいキャンペーン・ビデオ制作におけるレンダリングとイテレーションの高速化
解決策:AMD Ryzen™ Threaderipper™ PRO プロセッサーを搭載した Lenovo ThinkStation P620 ワークステーションの導入
結果:レンダリング速度が 2 倍に向上し、タスク完了までの時間を数時間から数分に短縮
お客さまの声:「Flame アーティストのコミュニティを構築しました。ハードウェアをベンチマークしたところ、リーダーボードのトップに上がったのが、 AMD Ryzen Threadripper PRO プロセッサーを搭載したLenovo ThinkStation P620 でした」
「従来のインフラストラクチャーから新しい仮想化コモディティサーバー・ベースのインフラストラクチャーへ移行したことによって、コストを75%削減することに成功しました」
「[AMD EPYCサーバーを採用したことで]消費電力が50%削減されました。 これにより、当社の成長の可能性が10倍に高まりました」
「AMD Ryzen Threadripper PRO CPU を搭載した Lenovo ThinkStation P600 シリーズを導入したことで、ワークフローが完全に一変しました。これまでに使用したことのあるどの PC よりも、2 倍高速にレンダリングが完了します。そのため、より重要なタスクや制作により多くの時間を費やすことができるようになりました。」
ランディ・マッケンティー (Randy McEntee) 氏、The Department of External Services 創設者
AMDテクノロジーの概要:最大 64 コアを搭載した AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO CPU
テクノロジー パートナー:Lenovo

Flame リーダーボードのトップに

DXS の創設者ランディ・マッケンティー氏は、「スピードがすべてです。」とし、「あっという間にプロセスが終了するので、これを完了という言葉で表現するのが奇妙なくらいです。」と述べています。

ワークステーションのハードウェアに対するパフォーマンスの要求は年々急速に上昇しており、優れた成果を実現するためのソフトウェア・プラットフォームを使用することが重要になっています。同氏は、「赤ちゃん、有名人、動物、大規模なスポーツ・イベントのコマーシャルなど、毎日のように異なるさまざまな案件にチャレンジしています。当社にはそういった変化に対応するためのツールが必要です。それが Flame なのです。当社は課題の 95% を 1日以内に解決することができます。これは、クライアントにとっては、納期に間に合うかどうかの瀬戸際となるのです」と説明しています。

DXS が受注したある制作案件では、特にワークステーション・プラットフォームに高い負荷がかかりました。マッケンティー氏は、「クライアントの大規模なキャンペーンを成功させるために、当社では遂行しなければならない作業が山積みになりました。」と前置し、 「当社は、60秒・30秒・15秒のティーザー動画といった複数のデュレーション、オンライン、放送、ウェブなどの複数の編集を、数百もの地域や社会的適応環境で制作しなければならなかったのです。」と説明しています。

このクライアントのキャンペーンでは、古い名作映画のキャラクターを映像に取り込むという特殊な課題が発生していました。同氏は、「このキャラクターを現代の映像に取り入れるために、目に見えない多くの効果を適用する必要がありました。レタッチ、大量のノイズ除去とグレーディングの修正作業、複雑なセットの再構築を行い、モーション分析とモーション・ベクトル、最新の機械学習ツールを駆使しました。要素を適用、あるいは排除して、クライアントとイテレーションをするためには、高いレンダリング・パワーが必要でした。リアルタイムで思い通りになるように。」と述べています。

クライアントの要求を受け、マッケンティー氏は、最大 4.5 GHz で動作する最大 64 コアの AMD Ryzen Threadripper PRO プロセッサーを搭載した Lenovo ThinkStation P620 を試すことにしました。Flame を用いた最初のテストで、これが今回の作業に最高のプラットフォームであることが証明されました。同氏は、「Flame を最大限に活用するには、パワーが必要です。Flame アーティストのコミュニティを構築しました。ハードウェアをベンチマークしたところ、リーダーボードのトップに上がったのが、 AMD Ryzen Threadripper PRO プロセッサーを搭載した Lenovo ThinkStation P620 でした」と述べています。

レンダリング速度が 2 倍に

Autodesk(オートデスク)のシニア製品オーナーを務めるステファン・ラブリエ(Stephane Labrie)氏は、「Flame に関してこれほど重要な要素はありません。最終的に他製品との大きな差異が発生する要因はこの速度にあるからです。」とし、 「ソフトウェアの最適化も大切ですが、作業の成果は優れたワークステーションにかかっています。そのため、優れたテクノロジー・パートナーと緊密に連携を図りながら、その製品やサービスを最大限に活かせるようにしています。そうしなければ、アーティストがお客様のビジョンを実現することは出来ないからです。」と話しています。

Lenovo ThinkStation P620 は、最大 64 コアと最大2つのパワフルなプロフェッショナル・グラフィックス・カード、8 チャネル構成の最大 1 TB 3,200 MHz ECC メモリー、PCIe® 4.0 NVMe ドライブを含む最大 20TB のストレージを備えた AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO 3995 WX プロセッサーを搭載しています。そのため、Flame を用いたコンテンツ制作にとって、これは究極のプラットフォームです。また、クライアントが要求するビデオを DXS が実現するために理想的なプラットフォームとなります。

マッケンティー氏は、「AMD Ryzen Threadripper PRO CPU を搭載した Lenovo ThinkStation P600 シリーズを導入したことで、ワークフローが完全に一変しました。」とし、 「これまでに使用したことのあるどの PC よりも、2 倍高速にレンダリングが完了します。そのため、より重要なタスクや制作により多くの時間を費やすことができるようになりました。 AMD Ryzen Threadripper PRO を搭載した Lenovo に切り替えてから、クライアントが驚くほど多くの映像を提供しています。映像は 6K、7K、8K 解像度で 1 秒あたり 1,000 フレームを、16ビット EXR で撮影することができる Phantom のハイスピードカメラです。信じられないほどに高速です。このスピードは言葉ではうまく説明できません。」と述べています。

タスクの所要時間が数時間から数分へ

これは、バージョンごとにイテレーションを実行し、クライアントの意見に応じて調整する際に大きなメリットとなります。マッケンティー氏は、「クライアントとのライブセッションでルックを調整する作業では、スピードが非常に重要となります。」とし、「以前は、レンダリングの間に数分待つ必要がありました。 Lenovo ワークステーションを導入してからは、複数のダメージノード、複数の画像処理ノードを積み重ね、リアルタイムでスクラブし、クライアントにさまざまな異なるルックを見てもらうことができるようになりました。また、機械学習ツールを使用して、読み込み完了までの時間がかかるストーリーを再構築することも珍しくありません。以前のコンピューターでは、機械学習における読み取り時間はフレームあたり 40 秒でした。 AMD Ryzen Threadripper PRO プロセッサーでは、フレームあたり 2 秒です。この速度により、納期に間に合うかどうかが決まるのです。P620 なら、リアルタイムで作業し、あらゆるパターンのアイデアをクライアントに提示することができます。」と述べています。

ラブリエ氏は、「P600 シリーズは、GPU、CPU、メモリー帯域幅、高速ネットワーク機能など、すべてのコンポーネントが Flame エクスペリエンスを実現しています。Flame アーティストが必要としているパフォーマンスが実際に実現するのです」と話しています。マッケンティー氏は、「私自身にとって、Flame は究極のツールです。これは、コンフォーミング、フィニッシング、タイムライン、コンポジティング、カラー補正、画像処理などを行うためのツールです。 AMD Ryzen Threadripper PRO プロセッサーを搭載した Lenovo ThinkStation P620 により、当社の業務方法が一変しました。これまでは特定タスクを完了するのに数時間かかっていましたが、現在ではこれを数分で完了できるようになりました。すべての Flame 操作にこれが必要です」

【DXS(The Department of External Services)について】
DXS(The Department of External Services)は、シカゴを拠点とする Flame アーティストのランディ・マッケンティー氏が設立した視覚効果スタジオです。同氏は、大量かつ高速のコンポジティング、フィニッシング、バージョン管理、コンフォーミング、ソーシャル、アウトプットを専門とする視覚効果スーパーバイザーです。同氏はワールドクラスのディレクター、ブランド、広告代理店、デジタル・エフェクト・スタジオと協力を図りながら、クライアントのアイデアを可視化してきた豊かな経験を備えています。同氏はまた、シカゴの The Mill(ザ・ミル)で 7年にわたり 2D の責任者を務めた経歴を有しています。
詳細な情報については、https://www.thedepartmentofexternalservices.com/をご覧ください。

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