もうレンダリングに時間はかからない! 高速で対応するワークステーション
2022-06-14更新
現在、ワークステーションで存在感を高めているのが「 AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO 」だ。AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO は現在のワークステーション向けCPUの中でもっとも多くのコアを搭載する製品だ。高いマルチスレッド性能がレンダリング速度の加速に寄与する。より速く、より高品質の作品を世に送り出すには AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO 搭載ワークステーションを選ぶのが近道だ。
レンダリングをより速く、より高品質に。圧倒的なマルチスレッド性能を実現する AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO
画像・映像、音楽など、作品の最終出力に必要な作業としてレンダリングがある。こうした作品を扱うビジネスにおいてレンダリングの速度は最大の課題と言えるだろう。速ければ時間内により多くの業務をこなせることにつながるのはもちろん、それによって生まれた時間を利用して成果物の品質を高めることにもつなげられる。つまり、作品のレンダリングを行うPC、ワークステーションの性能が非常に重要なのだ。
レンダリングの速度はCPU性能によって左右される。レンダリングは古くからマルチスレッド対応が進んでおり、そのCPUはマルチスレッド性能が高ければ高いほどよい。ワークステーションはまず、どれだけマルチスレッド性能の高いCPUを搭載しているのかが鍵になる。
最新の AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO である、 AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO 5995WX は64コア/128スレッドを実現している。1つのプロセッサー内にここまで多くのコアを搭載した製品は存在せず、ライバルの追随を許していない。
この多コア構造を実現する鍵となったのが、AMDの採用したチップレットデザインだ。
また、 AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO のマイクロアーキテクチャは「 Zen 」を採用している。AMD Ryzen™ で始まったZenマイクロアーキテクチャは世代を重ね、最新の AMD Ryzen Threadripper™ PRO 5000WX シリーズでは Zen 3 マイクロアーキテクチャへと進化した。世代を重ねるごとにIPC(1クロックサイクルあたりの命令実行数)も向上を重ねている。こうしたアーキテクチャレベルの進化もあり、AMD Ryzen Threadripper™ PRO 5000WX シリーズはシングルスレッド・マルチスレッドを問わず高性能が実現されている。
ただし、 AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO はシングルソケット向けの設計だ。ワークステーション分野ではデュアルソケットに対応する競合もある。これに対し、シングルソケットでより多くのコアを搭載するというのが AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO のコンセプト。1つのプロセッサパッケージに収めるメリットに、各コアが低レイテンシの高速なバスで結ばれ、キャッシュを共有することで高速に演算を行なえることが挙げられる。プロセッサーの外の、レイテンシが大きいバスを経由せずにすむことでオーバーヘッドを解消している。
8チャンネルメモリアクセス&128レーンのPCI Express 4.0。プラットフォームでも業界をリードする AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO
一方でワークステーションのシステム全体でのパフォーマンスはCPUだけではない。プラットフォームのスペックも重要な要素だ。ここでも AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO には大きなアドバンテージがある。
ワークステーションにおいて、メモリスペックで重要なのは容量と帯域幅だ AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO 5000WX シリーズでは、高速なDDR4-3200メモリに対応するとともに、最大2TBの大容量をサポート、8チャンネル単位でメモリにアクセスすることで高帯域を実現している。
もう一つ鍵となるのはPCI Expressの世代とレーン数だ。 AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO 5000WX シリーズでは、PCI Express 4.0をサポート。PCI Express 3.0からI/Oパフォーマンスを2倍に引き上げている。また、レーン数も128レーンが利用できる。プロフェッショナル向けグラフィックスカードのマルチ構成や、SSD RAIDなど高速ストレージや高速キャッシュを実現するためのホストバスアダプタ(HBA)といった拡張カードの搭載を可能としている。
このように拡張性という点でも、ユーザーが求めるスペックを実現できるというのが AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO 5000WXシリーズが選ばれる理由だ。
各種ベンチマークが証明する AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO の優位性
ここまで紹介したコア・アーキテクチャでのリード、プラットフォームでのリードによるパフォーマンスは、業界標準と言えるレンダリングアプリケーションにおけるベンチマークデータからも明らかだ。下記グラフのとおり AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO は競合ライバルに大きな差をつけてリードしている。
3Dグラフィックスや映像のエンコーディングなどの高度にマルチスレッド化されたレンダリングでは AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO の優位性が大きく現れる。また、After Effectsのようなアプリケーションでは、マルチフレームレンダリングが近年実装されたことで、フレームを複数のスレッドに割り当て、複数フレームを同時に演算するといったことが可能になった。マルチスレッド化の波はさまざまなアプリケーションで進んでおり、そうしたアプリケーションが増えるほどに AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO の優位性はさらに拡大する。
また、レンダリングだけでなく、たとえばゲーム開発においてはゲームエンジンではコンパイルも AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO がより速く処理できる。
プロを支えるワークステーションには AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO
レンダリング、一部コンパイルなどメディア・エンターテインメントを中心に紹介してきた。同様に AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO のマルチスレッド性能はシミュレーションを中心に建築、設計&製造、ソフトウェア・サイエンス分野におけるワークステーションでも、処理時間を短縮、精度を高めるといって点で貢献する。現在のプロフェッショナル・ビジネスを支えるワークステーションに AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO は最適なCPUだ。
さらに詳しい情報はこのページからご覧いただける。圧倒的な性能を誇る AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO をぜひその手に取っていただきたい。
AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO は Lenovo社の ThinkStation P620 に搭載されて好評を得ている。