導入事例 -【国内運輸系企業】 AMD Ryzen™ Pro 搭載Lenovo製PCの新規導入で社内のPC環境を大幅にグレードアップ

AMD Ryzen™ PROプロセッサー 事例

2022-11-04更新

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AMD Ryzen™ PRO プロセッサーを搭載したモデルの採用で「より安く、より速い」PCの調達を実現

鉄道やバスといった公共交通機関を運営する企業は、単に人々に移動の手段を提供するというだけでなく、地域の経済活動において中心的な役割を担うことが多い。地方都市で鉄道やバスの事業を広く展開するこの会社も、そんな企業の1つだ。同社は周辺地域で最大規模の鉄道網やバス運行網を運営するほか、不動産事業などを通じて地域の生活および経済を長年に渡り支え続けている。

そんな同社は現在、業務の生産性向上を目指してITの積極活用を進めている。社内のあらゆる業務でPCが活用されており、社内では約700台のPCが稼働している。また従業員が先進技術の恩恵をより早く受けられるよう、毎年100台ほどのPCを最新機種に入れ替えている。こうして最新のPCを定期的に導入し、現場の従業員に活用してもらうことで、業務生産性の向上や柔軟な働き方の実現を目指している。

【概要】
業界:運輸系企業
課題:国内大手メーカーから調達してきたPCのコストパフォーマンスが悪く、また世代の古い技術を搭載したモデルしか入手できなかった
解決策:コストパフォーナンスに優れ、かつ短納期で入手できる AMD Ryzen™ PRO プロセッサーを搭載したLenovoのノート型PCおよびデスクトップ型PCを新たに採用
結果:同じ予算内でより性能に優れたPCを調達できるようになり、また短納期で導入できたため急なテレワーク需要にも迅速に対応できた
お客様の声:「価格はAMD搭載機の方が若干安いにも関わらず、性能は逆に高いことが分かり、その優れたコストパフォーマンスをあらためて実感することになりました。」
「20年ほど前に AMD Ryzen™ モバイル・プロセッサーを使ってPCを自作した際には、Intelの後追いという印象もあり安定性にも若干問題があったことを覚えていますが、今のAMD製品はむしろ技術の先を進んでおり、そうした不安は一切なさそうですね」運輸系企業 情報システム課 課長
AMDテクノロジー概要:AMD Ryzen™ PRO 5000シリーズ
テクノロジー・パートナー:Lenovo

国内メーカーのPCは品質がいいもののコストパフォーマンスに課題が

同社は、かねてからPC調達に関して幾つかの課題を抱えていた。同社のPC導入・運用に関わるすべての業務を一手に担う情報システム課で課長を務める人物は、このあたりの事情を次のように話す。

「これまでは一貫して、某国内大手メーカーのPCを採用し続けてきました。国産製品だけあって、品質や安定性の点では申し分なく、サポート体制も充実していたのですが、その半面コストパフォーマンスの悪さをずっと感じていました」

海外メーカー製の同等スペックの製品と比較すると、やはり価格が高くなってしまうのがネックだった。また最新テクノロジーが製品に反映されるスピードも、海外メーカーと比べると遅かった。既に海外製品では当たり前のように実装されている新技術が、最新モデルになってもまだ導入されていないこともしばしばあり、以前から他メーカーの製品の導入を検討してきた。

試しに海外メーカーのPCを試験的に導入してみたこともあった。これらの製品は確かに価格面や最新技術へのキャッチアップという点では魅力的だったが、実際に使ってみるとさまざまな面で粗が目立ったという。やはりこれまで使ってきた国内メーカーのPCと比べると、故障率が明らかに高く、またメーカーのサポート体制も心許なかったため、正式採用にまでは至らなかった。 「このままコストパフォーマンスの悪さに目をつぶって、国内メーカーの製品を使い続けるしかないのだろうか……」

そう諦めかけていたところ、PCの調達を依頼していた社外のパートナー企業から提案を受けたのが、Lenovo製のPCだった。

コストパフォーマンスに優れたAMD Ryzen™ PRO プロセッサーを搭載したLenovoのPCを採用

Lenovo製PCの提案を受けた際の印象について、同社 情報システム課の係長は次のように述べる。「弊社ではこれまで、Lenovo製PCを導入したことは一度もありませんでした。しかし業務外で触れたり見聞きしたりする機会はこれまでもあり、その範囲内では悪い評判を聞いたことはありませんでした。また国内大手メーカーへの供給を行っていることから、品質の点でも信頼できるのではないかと考えていました。そこで実際に評価機をお借りして、その性能や使い勝手を検証してみることにしました」

ノートPCのディスプレイのサイズの違いによる使い勝手や生産性の違いを評価するために、異なるサイズのノート型モデルを複数台借りて検証を行った。加えて、ディスプレイサイズと並ぶもう1つの重要な評価項目として挙げていたのが、「CPUの違い」による使い勝手や安定性の検証だった。LenovoはIntel製CPUだけでなく、以前からAMD Ryzen™ PRO プロセッサーを自社製品に積極的に採用しており、そのコストパフォーマンスの高さで多くのユーザーから高い評価を受けていた。同社もこのAMD製APUの優れたコストパフォーマンスに着目し、ぜひIntel製CPUを搭載した製品との比較検証を行いたいと考えたのだ。

情報システム課のメンバーの間では、もともとAMD製APUの評価は上々だったという。課長はAMD製品の印象について「かつては自作PC用のインテル互換CPUというイメージが強かったのですが、近年ではビジネス用途でも広く採用されており、かつコストパフォーマンスは昔と変わらず圧倒的に高いので、試す価値は十分あると感じていました」と話す。

そしてもう1つ、AMD製APUの大きなアドバンテージだったのが「納期の短さ」だった。当時はIntel製CPUの供給が世界中で滞っており、これを搭載したPCの納入も長期化する傾向が強かった。それに比べ、AMD製APUを搭載したPCは比較的短い納期で安定的に供給されており、この点も大きな魅力だったという。

実際に標準グレードのIntel搭載機とAMD搭載機それぞれの性能をベンチマークテストで計測して比較してみたところ、AMD搭載機の方が良好な結果を示した。

「価格はAMD搭載機の方が若干安いにも関わらず、性能は逆に高いことが分かり、その優れたコストパフォーマンスをあらためて実感することになりました。安定性やソフトウェアの互換性に関してもまったく問題なく、世間一般でも高い評価を受けていることから、正式にAMD搭載機を採用することにしました」

速やかな調達でコロナ禍に伴うリモートワーク需要にも迅速に対応

AMD製APUを搭載したLenovo PCの導入は、2019年後半から2020年初頭にかけて複数回に分けて行われた。 AMD Ryzen™ PRO プロセッサーを搭載したノート型製品「ThinkPad」が38台と小型デスクトップ型製品「Tiny」が97台、合計135台のPCが導入された。

導入作業自体は極めてスムーズに運んだという。製品の調達は遅れることなくほぼスケジュール通りに行われ、わずかに発生した初期不良もLenovoのサポートチームが迅速に対応したおかげで事なきを得た。この導入作業に直接携わった情報システム課のメンバーは、「Lenovoさんのサポート窓口に迅速に対応いただいたおかげで、初期不良の影響も最小限で済みました。またその後も何度かLenovoさんのサポートにはお世話になっていますが、いつも素早く対応していただき本当に助かっています」と語る。

現場に展開を終えて運用を開始した後も、ThinkPad、Tinyともに安定して稼働している。国産製品と比べ明らかに故障が多かった他の海外メーカーの製品とは異なり、Lenovo製PCは極めて故障が少ないとともに、サポート体制も充実しているので安心感が高いという。現場でPCを利用する従業員からも「筐体デザインがかっこいい」と評判は上々だ。また「Intel入ってる」のキャッチコピーで一般にも広く知られるIntel製のCPUではなく、AMD Ryzen™ PRO プロセッサーを搭載していることに対する不安や戸惑いの声は、ユーザーからは一切聞かないという。

なお同社は現在、コロナ禍に伴いリモートワークを導入している。従業員のために快適なリモートワーク環境を提供する上でも、今回新たに導入したLenovo製PCは大いに役立っているという。

「在宅勤務をしている従業員は、自宅のPCから会社のPCにリモートデスクトップを介して接続・遠隔操作して作業を行います。そのため、会社で使っているPCの性能や使い勝手が、そのままリモートワーク環境での生産性に直結します。その点今回導入したLenovo製のPCは、旧機種と比べはるかに性能に優れるため、快適なリモートワーク環境を実現する上でも大いに役立っています」

またコロナ禍に伴う緊急事態宣言に対応するために、早期にリモートワーク環境を整備する必要があったが、この点においてもAMD搭載モデルは短期間のうちに調達できたためとても助かったという。なお今回のPC調達はコロナ禍以前に計画したものだったため、ノート型PCよりデスクトップ型PCを多く導入したが、今後の調達においてはリモートワーク環境における使い勝手を考慮し、ノート型の割合が増える見込みだという。

今後もAMD製APUを搭載したLenovo PCの導入を積極的に検討

今回のPCリプレースを通じて、情報システム課のメンバーはあらためてAMD製APUの良さを実感したという。

「AMDのモバイル・プロセッサーというと、これまでは『デスクトップ型の自作PCに搭載するもの』というイメージが強かったので、ノートPCでも広く使われていることは正直知りませんでした。しかし今回、実際にAMD製APUを搭載したThinkPadを評価してみて、Intel製CPUを搭載した同グレードの機種よりベンチマークの結果が良かったことから、AMD製品に対する認識を新たにしました」(係長)

「日々の仕事で AMD Ryzen™ を搭載したThinkPadを使っていますが、性能も安定性もまったく不満がありません。20年ほど前に AMD Ryzen™ モバイル・プロセッサーを使ってPCを自作した際にはIntelの後追いという印象もあり安定性にも若干問題があったことを覚えていますが、今のAMD製品はむしろ技術の先を進んでおり、そうした不安は一切なさそうですね」(課長)

こうした導入効果を踏まえ、同社では今後のPC調達においてもLenovoおよびAMDの技術を取り入れた製品の採用を積極的に検討していきたいとしている。今後もPC調達の都度、その時々でコストパフォーマンスや納期の面で有利な製品を選んでいく予定だが、「今回導入したRyzen搭載のLenovo製PCは、価格および性能の面でとても満足していますから、今後のPC調達においても納期が確実に担保されるのであれば、ぜひ導入を積極的に検討したいと考えています」(課長)という。

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脚注:
©2022 Advanced Micro Devices, Inc. All rights reserved. AMD、AMD Arrowロゴ、EPYC、およびその組み合わせは、Advanced Micro Devices, Inc.の商標です。 ANSYSは、米国またはその他の国におけるANSYS, Inc.またはその子会社の登録商標です。 PTCおよびWindchillは、米国およびその他の国におけるPTC Inc.またはその子会社の登録商標です。 Siemens NX Softwareは、米国およびその他の国におけるSiemens Industry Software Inc.、その子会社、または関連会社の商標です。 本書に使用されているその他の製品名は識別目的のみに使用されており、所有するそれぞれの企業の商標である可能性があります。

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